歯周病
歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位とされる病気です。本ページでは、歯周病の検査や治療などについて概略をご説明いたします。歯周病は早期発見・早期治療が大切です。気になる症状のある方は、ぜひお早めにご相談いただければと思います。
歯周病とは↓ 歯周病の検査と診断↓ 歯周病の治療について↓ 歯周病かなと思ったら↓ 歯周病の予防(セルフケアと定期受診)↓ 歯周病に関するよくある質問(FAQ)↓
歯周病とは
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)に潜む歯周病菌です。歯周病菌は、歯ぐきを破壊しながら、歯ぐきと歯の境目の溝(歯周ポケット)の奥深くまで侵入し、どんどん増殖します。その結果、歯を支える歯槽骨が徐々に溶かされ、最終的には歯を失うことになります。
歯周病の基本治療は、病気の進行を止めることが目的です。歯ぐきの炎症が起きた程度なら改善が見込めますが、一度破壊された歯ぐきや歯槽骨は自然には元に戻りません。そのため、歯周病は早期に発見し、適切な処置を行うことが重要です。歯周病のサインを見逃さず、ぜひ早めに歯科医院にご相談ください。
歯周病の検査と診断
歯周病は、歯ぐきや歯槽骨の状態によって「歯肉炎」と、軽度から重度の「歯周炎」に分類されます。しかし、その進行度は、自覚症状や外見だけでは判断できません。
そのため、歯科医院では歯周ポケットの深さを測るプロービング検査や、X線で歯槽骨(歯を支える骨)の吸収具合を調べるレントゲン検査を行います。これらの検査結果をもとに、歯周病の進行度を診断します。
1.歯肉炎
歯ぐきだけが炎症を起こしている状態です。まだ歯槽骨の吸収はなく、主な症状は歯ぐきの腫れや出血などです。歯周炎では、歯周ポケットの深さは1〜4mmとなります。
2.軽度の歯周病
炎症が進行して、歯槽骨にわずかな吸収が見られます。歯ぐきがぶよぶよしたり、むずむず・痛がゆさを感じたりすることもあります。軽度の歯周炎では、歯周ポケットの深さが4〜5mmとなります。
3.中等度の歯周炎
歯槽骨の吸収が進み、X線画像では骨が細くなっているのを確認できます。歯の揺れや違和感、口のネバつき、口臭などの症状が見られることもありますが、この段階でも自覚症状がない方もいます。中等度歯周炎では、歯周ポケットの深さは5~6mmとなります。
4.重度の歯周炎
歯槽骨の吸収が歯根にまで及び、X線画像では歯が細く長く見えます。歯のぐらつき、食事のときに噛みづらい、会話のときに発音しにくいなどの症状が見られることもあります。最終的には、歯槽骨が失われて、歯は抜け落ちてしまいます。重度の歯周炎では、歯周ポケットの深さは6mm以上となります。
歯周病の治療について
歯周病治療は、症状や歯周病の進行状況に応じて行います。
歯周病の基本治療
歯周病の基本治療では、歯周病の原因菌をできるだけ減らすために、歯の周りや歯周ポケットのプラークや歯石を取り除きます。これによって、歯周病の進行を止めることを目指します。
歯科医院では、専門の器具を使用して歯のクリーニングを行います。見えている部分だけでなく、歯周ポケットの中のプラークや歯石など、歯みがきでは落としきれない汚れも徹底的に取り除きます。
歯ぐきの状態に改善が見られるまで検査・治療・再検査を繰り返し行い、状態が安定すれば、良い状態を維持するためのメンテナンスへと移行します。
歯肉炎や軽度の歯周炎なら、汚れを取り除くだけでも改善が期待できることもあります。しかし、歯周ポケットの奥深くの汚れが取りきれない場合や、歯周組織の破壊が進んでいる場合には、外科手術が必要になることもあります。
歯周病レーザー治療
当院では、エルビウムヤグレーザーを使用した、痛みや身体組織への負担が少ない歯周病治療も行なっております。エルビウムヤグレーザーは、水分に効率的に吸収される性質を持つレーザーです。この性質により、照射した組織の水分に反応して蒸散するため、照射部位の表層にのみに作用し、発熱が微小に抑えられます。
レーザー治療に保険が適応されるかは、お口の状況や治療目的によって異なります。できる限り痛く無い治療を行いたい方や、レーザー治療にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯周病かなと思ったら
歯周病は、自然に治ることのない病気です。放置すると歯を支える骨が失われ、最終的に歯を失うリスクが高まります。大切な歯を歯周病から守るためには、できるだけ早い段階で歯周病を発見し、適切な治療を受けることが重要です。
歯周病の主な症状
次の項目に一つでも当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。気になる症状がある方は、お早めに歯科医院へご相談ください。
- 歯磨きをすると、歯ブラシに血がつく
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯が以前より長くなったように感じる
- お口の中がねばつく
- 歯ぐきがむずがゆい
- 歯がグラグラして、食べ物が噛みにくい
- 歯ぐきを押すと膿が出る
歯周病の予防(セルフケアと定期受診)
歯周病は、正しいケアを続けることで予防が可能な病気です。予防の基本は、歯周病の原因となるプラークをためないことです。毎日の丁寧な歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。
予防のためのポイント
●正しいブラッシング
歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目も意識して丁寧に磨きます。
●補助清掃用具の活用
歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯の間のプラークを除去します。
●定期検診と専門的クリーニング
歯科医院での定期的な検査やスケーリング(歯石除去)は、歯周病の再発予防に効果的です。
●健康的な生活習慣
規則正しい生活や禁煙など、免疫力を保つ生活習慣も歯周病予防につながります。
池上のよこぼり歯科クリニックでは、お一人おひとりのお口の状態に合わせた予防指導も行っております。歯周病予防についても、お気軽にご相談ください。
歯周病に関するよくある質問(FAQ)
Q.歯周病は自然に治りますか?
A.歯周病が自然に治ることはありません。
初期段階であっても、原因となるプラークや歯石を除去しなければ進行する可能性があります。早期に治療と予防を行うことで、歯周病の進行を抑え、歯を長く保つことが重要です。
Q.歯磨きをしていれば歯周病は予防できますか?
A.歯磨きだけで歯周病を完全に防ぐことは難しいと考えられます。
歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットの中には、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが残ることがあります。毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的な検査と専門的なクリーニングが歯周病予防には欠かせません。
Q.歯周病は全身の健康にも影響しますか?
A.歯周病は全身の健康と関係があるとされています。
歯周病は、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などとの関連が指摘されており、お口の健康を適切に管理することは、全身の健康維持にもつながると考えられています。